作り方
私がいつもやっている、グラスデコを使って絵を作る時の方法です。ダイソーで売っている『ガラス絵の具』を使った場合も同様です。やや細かく書いてありますが、気楽に作ってみましょう。
ご質問等があれば、MAILでお尋ね下さい。
写真館
ハロウィン
【 1 】
下絵を用意します。下絵なしで直接作ることもできますが、あった方がよりうまく作れると思います。
絵の具をセットで買うと中に入っていたりしますが、自分で描いたものの方が楽しいと思います。

下絵を描く時は、線の幅に注意します。絵の具でふちどりをした場合、線の幅はだいたい1.5〜2mm前後です。(特別太くしなければ)
なので、線があまり細か過ぎたり、線と線の間があまりに狭いと、作りにくかったり、線と線がくっ付いてしまいます。
実際に作ることを考えて、下絵を描きましょう。
左は線の幅が2mmで右は3mmです。2mmだと絵の具でふちどりをした時に、線と線の間隔が狭いためにくっ付いてしまう可能性があります。3mmではその心配はありません。 下絵の上に載せるフィルムです。この上に絵を描きます。100円ショップ等で売っているクリアポケットが便利です。袋状になっている部分を切って、1枚づつにして使っています。
【 2 】
下絵とフィルムをクリップではさみます。下絵の紙が薄い場合、クリップではさむと紙がゆがむので、厚めの紙を間にはさむと紙がゆがみにくくなります。(写真ではクリップの大きさに合わせて切ったケント紙を使っています)
(仮止め用のノリもありますが、私は特別お勧めしません)

ふちどりをする前に、フィルムの表面のゴミやほこりを取ってきれいにします。

ふちどり用の絵の具は黒と金・銀(グラスデコ)があります。
絵の具がスムーズに出ない場合は、余分な絵の具を出したり、ノズルの先をきれいにして使いやすくします。
ふちどりはそれぞれ適した方向から適した順番にやっていくと、やりやすくきれいにできます。

ふちどりが終わったら、なるべくほこりに触れない清潔な場所に置いて乾かします。(約1時間)
ほこりを取るための秘密兵器です。
つまようじの先に黒の絵の具を付けて乾かしたものです。これだと細かい部分のほこりも取ることができます。2本でつまんで取ることもできます!
【 3 】
色をつける前にも、フィルムの表面のゴミやほこりは取り除きます。

色は絵の具のボトルから直接付けることもできますが、2色以上を混ぜることもできます。その場合には、写真のようにフィルム等の上で混ぜて使うと良いです。つまようじで混ぜ、そのまま絵に色を運びます。

絵の具を混ぜる時は、なるべく気泡が立たないように静かに混ぜます。
1つのふちどりで囲まれた部分に、2色以上の色を使う場合です。
写真の場合、先に黄色を付け、それが乾く前に赤を付けました。
最初の色が乾く前に次の色を付けると、色と色の境目がなじみます。最初の色が完全に乾いた後で次の色を付けると、色の境目がくっきりと分かれます。
使用絵の具(左から)
サニーイエロー・ポピーレッド・コバルトブルー・スノーホワイト・スカイブルー・コーラルオレンジ・コバルトブルー・スカイブルー
上の写真は絵の具が乾く前で、下は乾いた後です。
左の3色(黄・赤・青)は透明色なので、乾いた後はふちどりの黒と重なった部分はほぼ分からなくなります。なので、色を付ける時に黒いふちどりの部分に色がはみ出しても、乾けば目立たない状態になります。
真ん中の3色(白・水色・橙)は不透明色なので、乾いた後もふちどりの黒が透けず、色はほぼ残ります。白を混ぜて作った色も同様です。なので、色を付ける時はふちどり部分との境目ははみ出さないように気をつけます。
右の2色(青・水色)は、ふちどりが金の場合です。透明色・不透明色に関わらず、色が残ります。(銀の場合も同様です)なので、こちらも色とふちどりの境目は気をつけます。
【 4 】
色を付け終わったら、なるべくほこりに触れない清潔な場所に置いて乾かします。
塗った絵の具の厚さで乾く時間は大きく変わります。
絵の具を少なめにすると8時間ぐらいで乾きますが、この写真の絵を作った時は約24時間かかりました。
温度が高く湿度が低い場所の方が早くきれいに乾きます。クリアケースの中のように狭く密閉された場所だと乾きにくいです。

乾いた後に気泡が残っていることもありますが、時間が経つとだいたい消えていきます。

絵を窓に貼るなどして長時間直射日光に当て続けると、徐々に色が抜けていくことがあります。ボトルのままのピンクや紫(グラスデコ)は特にそうで、だんだんと透明に近づいていきます。グラスデコのクリスタルクリア(無色透明)の場合は白くにごってきます。また、湿気など他の要因でも変色することがあります。
直射日光が当たる窓に貼っておいたものです。上の写真の約4ヵ月後が下の写真です。(変色後に貼った場所を移動しています)ピンクの色がほぼ透明に変わりました。
ボトルの色を直接使わずに、(色は変わりますが)ピンクの場合は黄色、紫の場合は青と赤を混ぜることで、色が透明に変化することをいくらか改善できました。(写真ではやっていません)